ハイエース(バン)×アイリスオーヤマ(IPP)ポータブルクーラー セカンドシート有のレイアウト

ハイエース&パーツ等
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ハイエースで夏の車中泊を考えるとポータブルクーラーがあればと思いませんか。
うちは、いろいろと考えて、アイリスオーヤマのポータブルクーラーを購入しました。

昨年は、こんな感じで、セカンドシートを外して下の図のように配置していました。
(真ん中の白いのがエアコンです。)
排気ダクトホースは助手席にプラダンでパネルを作って、ここから出していました。
助手席・運転席からの排気は、ホースを固定するプラダンがウインドガラスで固定されるため、安定しやすいメリットがあります。

今年もこれでいけば良いのですが、セカンドシートが使えれば、何かと便利です。
今回は、セカンドシートを残した状態での「車中泊レイアウト」を考えることにしました。

昨年までのエアコン関係の記事はこちらです。記事① 記事②

この記事を読んでいたけると、ハイエースへのポータブルエアコンの配置・排気ダクトホースの処理について役立つ情報があると思います。ぜひご覧ください。

 

まず、最初にこれからハイエースにポータブルエアコンを購入しようと思われている方、ご覧ください。すでにお持ちの方は、次の「決めた理由」は、読み飛ばしてください。

アイリスオーヤマ ポータブクーラーに決めた理由

うちはアイリスオーヤマのポータブルエアコンを3万円台で購入しましたが、どなたにも、おすすめできそうな、高性能のエアコンは、とても高額です。

EcoFlow Wave ポータブルクーラー
通常価格¥169,400)
EENOUR ポータブルエアコン スポットクーラー
(13万円前後)

この額を出せば、いつでもどこでも、自由にエアコンが自由に使いたいと思うのですが、100点満点とは言えないようです。
ここまで、頑張っても、冷房能力をガマンするか、使用時間をガマンするか・・というのが現実のようです。
エアコンの性能だけでなく、車の断熱処理等の影響もありますね。

うちが最後まで考えたのは下の、クレクール3です。
このエアコンは消費電力とエアコンの冷房能力のバランスが良いようで、吸排気をきちんとすれば、350Wの消費電力でも、夏の夜レベルの暑さを過ごせる性能があると言われます。
(YouTube クーピーチャンネルさん等が参考になります。)

しかし・・よく考えてみると、350Wの消費電力は小さいようで大きいです。

6時間使用すると、2100Wh程度のバッテリーが必要になります。これだけの電力の確保はなかなか厳しいです。(ポータブルバッテリーの価格で言うと20万円前後のモデルです)

頑張ってエアコン購入して大容量の電源を準備したとしても、ハイエースでの使用に性能に余裕はありません。費用対効果が今一つの印象です。
(おまけに昨年は、クレクール3の在庫がどこにもありませんでした。)

結局、色々考えたのですが、ポータブル電源(EcoFlow River PRo 720hw)や車載のサブバッテリーでの運用をあきらめました。

エアコンを使いたいときは、電源付きサイトやRVパークを利用する!と割り切りました。

そうなると・・家庭用のポータブルエアコンが候補にあがってきます。

うちが購入した、アイリスオーヤマのIPP-2221、後継のIPP2222は、エアコンとしての性能は申し分ないです。
ただし、車内設置には弱点があります。本体(排気ホースを含む)の設置場所が難しいのです。
【サイズ31.5×39.5×77.0㎝ 重量24㎏】

 

セカンドシート有+ポータブルエアコン  配置は3パターン!

ポータブルエアコンの種類が違っていても、縦長で排気ダクトホースのあるタイプのエアコンは同じだと思います。

①助手席へ載せるパターン

最初に考えたのは、助手席に載せるパターンです。記事の最初で紹介した「クレクール3」をここに載せている人は結構おられます。
クレクール3なら、間違いなくここが良いと思いますが、サイズ(特に高さ)が大きめのポータブルエアコンは、助手席では厳しいです。

助手席にポータブルエアコンを載せた場合を紹介します。

実際の例

エアコン背面(排気ホースなし) エアコンを後ろに向けた状態
これでは使用できません。載せる際のサイズ感の確認用配置

メリット

  • リアの空間が広くレイアウトできる。
  • エアコンはどうしても音がするので、寝る場所から遠くにあった方が良い。
    リモコン付きのエアコンなら便利です!

 

デメリット

  • エアコンサイズに対して助手席スペースが窮屈。排気ダクトホースの取り回しも難しい
  • 本体は20キロ以上ありますが、助手席に載せる際、間口が狭くて乗せにくい。
  • 本体の重さで、シートカバーが破れる可能性がある。
  • 平らに置くことが難しい。(板をおいて調整すれば大丈夫)
  • 本体の移動がとにかく大変

結論:この方法は、あまり現実的でないと判断・・

 

②バックドアから排気 荷室最後部へ載せる

ご存じの方も多いと思いますが、ハイエース(バン)の場合、パワースライドドアを選択すると、小窓を装着することはできません。

小窓からの排気はできません。

そうなると、パワスラ車の人は、バックドアからのエアコン排気も選択肢に入ってきます。
このパターンは、意外と悪くないんですよ。

実際の例

ハイエースの右の一番後に搭載。
自作ベッド+マットの上に配置
バックドアを閉じて、車内から見た状態
ホース横のすき間を埋める必要あり!
固定された状態を車内から見た様子
ちょうど良い開閉具合を確保できるのが・・自作のボーンバー(ドアストッパー)でした

くわしい内容は、こちらの記事です。左側の商品を使っています。
ダイソーの万能ベルト(100円)でも同じ細工ができます。

 

排気ダクトホースを車外に出したままで、ドアを半開きにします。開いたままだと、虫が入ったりしますので、リアの網戸を閉じて、黒い布(床面の布)でふさいだ状態がこれです。まぁまぁの感じです。

エアコン本体があるとわかりにくいので、本体は外してあります。(排気ダクトホースのみ)

下は車外から見た状態。ドアの開き具合は下の程度なので、あまり目立ちません。

メリット

  • スライドドアからの出入りの邪魔にならない
  • 比較的、邪魔にならならい
    ハイエース(バン)の場合、車幅が厳しく、長さに余裕があります。

デメリット

  • 走行中のエアコン本体(縦長)の固定が不安定
  • バックドアの雨や防虫対策が難しい(網戸が必要になる)
  • うちのハイエースは、アイズブロッカーという、布がバックドアのサイドについているので、サイドからの雨や虫を、ある程度、防ぐことができます。
    なくても問題ないと思いますが、ユーアイビークル等、しっかりした網戸を購入された方が良いかもしれません。

うちはAmazonの安い防虫ネットを使っていますが、下の商品はおすすめです。価格も4~5千円で、大きめなので虫が入りにくいと思います。【評価もいいです】
この商品、マグネット固定でサイドにも使えますからね。いいですよ。(グレードによってマグネットの箇所に注意)

 

③これが本命? セカンドシート足元に置くパターン

これが本命だと思います。ハイエースのセカンドシートの足元スペースにピッタリ、エアコンをはめ込むことができます。

おすすめ配置①

セカンドシートをそのままにした配置パターンです。夏の間はエアコンを載せたままにして、使う時だけ、ホースとパネルをつけると良いのです。

このレイアウトなら、エアコン本体の幅が、セカンドシートの足元にぴったりなのです。
排気ダクトホースの向きも無駄がありません。

背もたれ前倒し状態 背もたれ通常状態

メリット

  • サイドは開口部が広く、重いエアコンの持ち込みがしやすい。
  • 仕切り棒のおかげでエアコン本体を固定がしやすい。

デメリット

  • エアコンを固定するとスライドドアの開閉ができなくなる。
  • 外から、エアコン配置を忘れてスライドドアを開けてしまうと、ダクトホースを破損する可能性あります。
  • うちのハイエースは、片側だけが小窓つきなので、排気ダクトホースが小窓を占有して換気ができなくなる。
  • 小窓がない車は、前席(運転席・助手席)へダクトホースをひく手間がある。

30秒くらいの動画です。セカンドシートを前に倒したアレンジです。ご覧ください。

 

セカンドシートの使い方は色々あると思いますが、うちは前に倒して足を垂らした状態(端坐位)で座るスペースが欲しいのです。その方が楽に車内で過ごせると思います。
ということで、次の配置がおすすめです。

 

おすすめ配置② これが一番おすすめ!

セカンドシートを前にたたんだレイアウトです。配置スペースがギリギリなので、スペースに無駄がありません。エアコンはスリムでいい感じです。

送風口はギリギリベッド上です エアコンを縦置きしました

うちは、これまで運転席の後ろに冷蔵庫をここに置いています。
(黄色の発砲スチロールブロックは仮置きです。通常は冷蔵庫をベルトで固定しています)

メリット

  • スペースがギリギリなので、無駄がない。空きスペースが広く使える
  • 車内で足を下して座れるスペースが確保できる。
  • エアコン本体からの排水ホースが一段低い、ステップにおろすことができる。
    下の写真を参考。(ハイエースの運転側、セカンドシートのステップです。)


通常はホースの先にペットボトルを配置して使います。

デメリット

  • ステップのためにエアコン本体が傾く
    ステップの部分にエアコンの足が来るので、本体が大きく傾きます。(不安定で危険)
    そのため、上の画像では、仮に発砲スチロールブロックと角材で高さを調整しています。
  • 排気ダクトホースの発熱
    現時点では排気がそれほど、暑くならないので排気ダクトホースは、あまり熱を持ちませんが、真夏はかなり熱くなると思われます。セカンドシートとの接触部分に保護が必要かもしれない。

エアコン本体を安定させるために、建築用の「束(つか)」を使うと横着できますよ。
Amazonでも販売されていますが、あまり安くありません。近くのホームセンターでも販売されているはずです。
ハイエースなら、23cm程度の高さがあればOKです。(600円くらいでした)

 

後日、ステップ埋めも作成しました。下の記事です。

 

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先日、岡山のオートキャンプ場へ行ってきました。雨と風が強かったのでタープもテントも出さずにハイエースの中で過ごすことにしました。 こんな時は少しでも車内を広く使いたいと思い、車内の荷物いろいろ動かしている時に・・・ セカンドシート用のス...

 

排気ダクトホースの処理について

おすすめの配置にすると、下の画像のように排気ダクトホースを小窓から出すことになります。
雨や虫、防犯のために、プラダンでパネルを作って、ホースを固定することになります。

プラダンパネルは使わなくても、真夏の日中でも車内の作業中はこのままも、結構、涼しいです。

小窓からのスマートな排気方法の検討

助手席からの排気、バックドア開口部からの排気、比較して、小窓からの排気が一番処理が楽だと思います。

一番シンプルな作り方は
「プラダン」や「段ボール+布テープ」で、窓のサイズに合わせたパネルを作ります。
パネルに排気ダクトの穴をあければ完成です。
ハイエースの小窓は、形状的にプラダンくらいの厚さを挟みやすい形状です。

段ボール+ガムテープの仮制作品ですが、イメージが伝わると思います。この仮制作品で型をとって、(黒)プラダンに移行したいと思います。

車内からのパネル 車外から ダクトを出した状態

どう思いますか?正直、白い排気ダクトが出た状態は、あまりカッコいいとは言えません。
下の状態ダクトならどうでしょうか?(やっぱり違和感ありますね)

この排気口は、ポータブルエアコンに付属しているプラスチック部品です。

部品を組立てた状態 中は網状(防虫) 車内からのはめ込み

色を黒とかに塗り替えればカッコよくなるかと考えたのですが、部品とハイエースの窓枠の形状が合わず、いまひとつお気に入りの収まりになりませんでした。

白いホースが窓から出ている状態を何とかしたいと思い、Amazonでこんなものを見つけました。住宅用の排気口につけるもので「ガラリ」として検索するといくつか商品が出てきます。
これ購入しようかと思ったのですが、早く作業をすすめたいので、近くのホームセンターへ出向きました。

この「ガラリ」には、主に直径100cmのものと、直径150cmのものがありました。一緒に同じサイズの排気ダクトが販売されていましたので、多分、この規格がメジャーなのだと思います。

アイリスのポータブルエアコンの排気(ダクト)ホースは、約130cmなので、どうしようかと思いましたが、100㎝のものを購入して帰りました。
購入した物を見てもらうと形状等は良いのですが、ホースに対してガラリが小さすぎます。(右下の画像)
すぐに商品を返品して、直径150㎝のものをホースにあてて試しましたが、今度は大きすぎてホースが入らず使えませんでした。

虫よけのネットもついているし、最高の形状なのですが・・あきらめます。

ガラリを購入する場合は、直径130㎝に合わせないと使えないことがわかりました。残念。。
仕方ないので、白いホースだけで我慢します。
せめて、虫が入らないようにネットでもしたいのですが、適当なものが見つかりませんでした。
また、いいものが見つかれば報告させていただきます。

ハイエース用のプラダン・パネルを失敗せずに作るコツ

  • よく切れるカッターで、一度に切ること
    力不足で複数回同じ場所を切ると、切断面がガタガタになって汚いです。とにかく、力を入れて一度でカットした方がキレイです。
  • 蛇腹の排気ダクトを通す穴は、少し小さめに作ること
    上の黒のプラダンは2枚目です。1枚目は失敗しました。失敗作は下の画像です。

失敗作 失敗ポイントは2つあります。

失敗ポイント① 切り口がダメ
同じ場所を2度切りしたので、切り口がずれて汚いです。

失敗ポイント② サイズがあっていない
上の画像を見てわかると思いますが、指の先が出るほど、穴が大きい状態です。
これ、ちゃんとサイズに合わせてカットしていますし、最初はうまくカットできた!と満足していたのに・・こんな状態です。

 

【失敗の理由】
白いダクト(ホース)が蛇腹になっていて、伸ばした時と折り曲げた時のダクトの直径が変わるためです。

 

ダクトを曲げた状態 ダクトを縮めてまっすぐにした状態

パネル部分は、ちょうど折り曲げる箇所になりますから、穴は小さめに作っておかないと、パネルとダクトの間から虫が入ったり、外気や雨も入りやすくなります。
(まぁ、この構造だと、どうやっても虫や雨は入ってきますが・・)

まとめ

色々、試してみました結果をまとめると次のようになります。
おすすめは、下の②、③ですが、小窓がない車は排気が難しいです。

エアコン本体の配置 排気場所 注意点
①助手席シートの上 助手席窓 スペースが狭く。配置困難
②セカンドシートの足元
【シートはそのまま】
小窓※無理をすれば、運転席・助手席窓も可能 セカンドシート背もたれで車中泊スペースが分かれる。
前に倒せば、段差ができる。
③セカンドシートの足元
【シートを前たたみ】
小窓※ホースがもう少し長ければ、運転席・助手席でも可。 ステップを平らにしないとエアコンが傾く
④バックドアの前 バックドアの半開きのスペース バックドアに網戸や半開きスペースをふさぐ布などが必要

小窓がない方は、残念と思われるでしょうが・・
運転席、助手席への排気も可能です。小窓設置を比較して、プラダンパネルを運転席・助手席窓で、ささえることが、パネルは安定します。下の画像です。(助手席)

 

運転席への排気ダクトホース 助手席への排気ダクトホース

助手席後ろに21インチのモニターを配置しているので、ホースの引き回しが難しいです

プラダンパネルで排気ダクトホースを固定していますが、どうやっても小さい隙間ができます。
養生テープで固定しないと、きっちりとした固定にはなりません。養生テープを車に載せておきましょう。

わたし、どうも黒い車から、白い排気ダクトホースが、飛び出ているのが気になっていけません。
いま、黒い排気ダクトホースを注文して、到着待ちです。
また、エアコン本体を安定させるための、ステップへの台を制作中です。

また、紹介させていただきます。

追記①
黒い排気ホースが届きました。やっぱり黒の排気ホースが見た目が良いです。ただし・・直径が細かったです。。こちらの記事の一番下の方に購入したホースを書いています。

追記②
エアコン本体を固定するための、ステップ台を自作しました。安価でできます!おすすめです。
記事はこちら

 

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